著者:関野 吉記
日経BPコンサルティング、日経BPマーケティング
![]() | ブランド力 ~今、企業や自治体に求められている大切な価値 [単行本(ソフトカバー)] 関野 吉記、 日経BPコンサルティング; Hama-House9784864431194【中古】 |

前回は「ブランドSTORY」を読んでみたので
今回は同じ著者が書かれている『ブランド力』の感想を書いていこうかなと思います。
このページをササッと読めて、深く共感してくれたら嬉しいです。
それでは、どうぞー。
ブランドとは?
客が得られる総合的な満足感のことです。
それを「この企業なら提供してくれる」とお客に認識されることで
ブランドの力が充分に発揮されていると言えます。
でも、これではまだ『ブランド』のイメージが曖昧ですよね。
そこでちょっとした例を出してみたいと思います。
「マーケティングとブランディングの違い」
ブランド力って、その企業が「自分はこうありたい」と目指す
目標の終着点の一つだと思います。
そのためにいろんな事を手掛けてブランド力を高める。
そのブランド力を高める過程に、特に重要な事が2つあります。
それが『マーケティング』と『ブランディング』です。
この両者の違いを簡潔に書いてみると
① マーケティング:『俺ってイケてる』(と自分で言うこと)
② ブランディング:『あなたってイケてるわ』(と他人から言われること)
要は、自分で自身をアピールしつつ自分が常にどう思われているか情報収集する
う~ん、すごい勤勉なアイドルってな感じのイメージですかね?(笑
むか~しの会社のように
ただ良い物を作れば評価される……という時代もありました。
個人的にはそういうのは嫌いじゃないんですけど
残念無念、今の時代にはどうやら合わないみたいです。
なぜなら「俺も俺も!」な自分アピする会社がどんどん増えてきちゃってるから。
そんな企業に埋もれちゃ、言い方悪いですけど
「有能な引き籠り」は社会の目に留まりにくい……ということなんでしょうね。
無形なものに積極投資ができるか?
もう一つ例えが悪くて申し訳ないんですけど
イケメンや美女が容姿にさらなる自己投資するのはよく判ると思います。
じゃあブサメンが容姿に自己投資するのは……あんまりしないんじゃないかなぁ~と思います。
なぜって、鏡で自分に投資する価値があるか判っちゃうから。(まぁ……自分のことなんですが 笑
さて、それじゃあ企業は自分の容姿に自己投資できますか? ということです。
残念ながら、企業は鏡を見て自分の容姿を把握することができません。
ブランドとは様々な意味を内包した複合的なイメージなのです。イメージ=形が無い=無形
そんな無形でも、積極的に投資すれば、イメージを高めることは可能『かもしれません』。
ブサメンでも積極的に自己投資すれば、鏡を通して自分の変化を直接見ることで
大いに自信を持つことがあるかもしれません。
ですが、企業はどれだけブランドに投資しても、直接的に確認できる手段が実は無いのです。
ですから、あとは
その無形に投資する強気な戦略と、何より『覚悟!』が非常に必要
となってきます。
結論
昨今は当たり前のように「ブランドブランド」って『簡単に』言われてますけど
実際に目に見えないものに積極投資するって、とても怖いことなんですよね。
けれど、この本はブランド力をより高める考え方や具体的内容が多く記載されていますので
個人的にはぜひ一読をおススメしたいと思います。