【幸せな未来は「ゲーム」が創る】を読んだ感想

書籍(の感想)

幸せな未来は「ゲーム」が創る [ ジェイン・マクゴニガル ]

価格:3,080円
(2022/12/8 10:12時点)

今回は『幸せな未来は「ゲーム」が創る』を

読んでみたので

その感想を書いていこうかなと思います。

このページをササッと読んで、深く共感してくれたら嬉しいです。

それでは、どうぞー。

ゲームで疲れるのは当たり前

ゲームとは「現実からの逃避」ではなく

現実以上に『集中・没頭できる何かがある空間』ということだと

この本の著者は述べています。

自分もゲームはやるほうなので

何時間も集中したり、没頭したりできる空間であることには

納得できますね。

また、この「集中・没頭」に費やされる時間や熱量は

とてつもなく大きいと思います。(仕事や勉強と比較したら尚更です 笑

となると

次に出てくる疑問として

「ゲームはどうして・どのようにして、前向きな思考・感情を引き起こすのか?」

と、考えられるかもしれません。

ゲームの面白さは「達成感」にあり?

ずっと昔のゲームならば

簡単なパズルゲームのようなものが大半を占めており

「隙間時間に遊ぶ」というスタイルが主流だったかもしれません。

そうならば、ゲームにのめり込む人はごく少数だったのではと思います。

けれども、現在のゲームでヒットしている物の多くは

「FPSやサバイバル、冒険物」など

現実で日常を生きる以上に過酷な世界に身を置いた、自身をプレイする

そんな物が多数を占めています。

「ゾンビとかがたくさん出てきて、銃でバンバン撃って爽快~!」

なんてゲームの売り文句とかありそうですけど

ちょっと客観的に見れば

明らかに過酷な世界観に、主人公を通して自身も体験するという

はっきり言ってしまえば

好き好んで現実世界で生きる以上に疲れることを

ゲームで体感している訳ですよね。

「そういう生き方はゲームでしか体感できない」

という意見が出るのはごもっともなのですが

人は、受動的に物事を取り組んで何かを達成するより

能動的に物事を取り組んで何かを達成する方が

大きな達成感を感じることができるそうです。

だから、疲れる以上に

何らかの「達成感」みたいなものを得ようと

ゲームをプレイする。

よって、物凄く集中したり、大きな熱量を注げるのかもしれません。

現実世界にどれほど達成感が存在するか?

ゲームという観点から現実を見てみると

何が現実に足りないかを推察することができます。

例えば「仕事」

満足を得られる仕事には何が含まれているか? というと

明確なゴール”と

ゴールに向けた次の具体的な行動ステップ”の2つだと書かれています。

実は、多くの面白いゲームほど

この2つが始めから組み込まれ、プレイヤーに明示・提供されています。

だから、人はゲームをプレイすることが面白いし、より集中していくのです。

じゃあ現実の仕事はどうでしょうか?

フリーランスの方なら、まだ自身で仕事内容や時間配分などを

決める事ができるから、明確なゴールや具体的ステップの構築を

することが可かもしれません。

けれども、会社勤めの方となるとちょっと難しいかと思われます。

上司はもちろん、会社のトップがわざわざ一社員に

明確なゴールや具体的な行動ステップを明示してくれないでしょう。

「売上〇〇円目標!」

これは明確な1つのゴールではありますが

これが果たして具体的な行動ステップと言えるでしょうか?

こういう時、上司は「自分で考えろ!」と言ってくると思います。

確かに自分で考えることは重要ですし、もっともな意見ではありますが

目標までの具体的な行動ステップを

きちんと自身に落とし込んで明示できない上司がいるとすれば

「自分で考えろ!」の発言は、ただの思考放棄だと思います。

                   (そんな上司がどれほどいるのやら…… 笑

はてさて、ちょっと横道に逸れてしまいましたが

この本では、上記のテーマのみならず

さらに深く追求していって

「現実は”楽しい失敗”を提供できるか?」とか

ゲームの観点から現実世界へ切り込んでいき

「現実では、どうすればより幸せに楽しく生きられるか?」

という観点など

実に様々な視点で内容盛りだくさんとなっております。

話の内容と深さを考えると

正直言って、定価で買ってもお得なボリュームと中身となっていると感じました。

個人的にはゲームなんて全然やらないって方にも

ぜひ一読してみてほしい本だと思います。

それでは今回はこの辺で~。

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